退職後のお金
最終更新: 2026年6月22日

退職後にもらえるお金一覧
失業保険・再就職手当・傷病手当金まで全種類

退職理由ごとにもらえるお金は変わります。あなたが受け取れる給付金の全種類と金額の目安、申請先をまとめました。

退職後にもらえるお金は「申請しないともらえない」

会社を辞めると、給料が止まる一方で住民税や社会保険料の請求は続きます。しかし退職した人には、国や雇用保険・健康保険から複数の給付金やお金を受け取る権利が生まれます。問題は、これらが自分で申請しないと1円ももらえないこと。制度を知らずに数十万〜数百万円を取りこぼす人が後を絶ちません。

退職した人が受け取れるお金の目安(合計)

約100〜300万円
失業保険・再就職手当・傷病手当金・住民税/国保の軽減・退職金などを合計した目安。退職理由や収入で変わります

このページでは、退職後にもらえるお金を全種類一覧で整理し、「いくらもらえるか」「誰がもらえるか」「どこに申請するか」をまとめました。多くは退職の翌日から1年以内など期限があり、過ぎると権利が消滅します。まずは自分が何をもらえるかを把握しましょう。

この記事で分かること: 退職後にもらえるお金の全種類と金額目安/退職理由(会社都合・自己都合・病気・定年)別にもらえるお金/申請先と申請期限/手続きを進める順番

目次

  1. 退職理由別にもらえるお金 早見表
  2. ① 失業保険(基本手当・最大330日分)
  3. ② 再就職手当(早期再就職でボーナス)
  4. ③ 傷病手当金(病気・ケガで退職した場合)
  5. ④ 教育訓練給付金(学び直し費用が戻る)
  6. ⑤ 住民税・国保・年金の軽減
  7. ⑥ 退職金・企業年金(DC・iDeCo)
  8. ⑦ 育児・介護で退職した場合の給付金
  9. 退職後の手続きを進める順番
  10. もらえるお金 比較一覧
  11. よくある質問

退職理由別にもらえるお金 早見表

退職後にもらえるお金は、退職理由によって金額も受給開始時期も大きく変わります。特に失業保険は「会社都合」か「自己都合」かで給付日数・給付制限・国保軽減の有無まで変わるため、まず自分のケースを確認しましょう。

退職理由もらえる主なお金ポイント
会社都合
(解雇・倒産・雇止め)
失業保険・再就職手当・国保7割軽減 ほか給付制限なしですぐ受給開始。日数も最大330日と手厚い。→ 会社都合退職のお金
自己都合
(転職・結婚など)
失業保険・再就職手当・教育訓練給付金 ほか給付制限は2025年4月以降「1ヶ月」に短縮。→ 自己都合退職のお金
病気・ケガ
・メンタル不調
傷病手当金・失業保険(受給期間延長)ほか働けない間は傷病手当金が最長1年6ヶ月。→ 傷病手当金ガイド
育児・介護育児休業給付金・介護休業給付金 ほか退職せず休業給付を受ける選択肢も。→ 育児・介護の給付金
定年退職退職金・失業保険(高年齢求職者給付)・年金65歳以上は一時金タイプの給付に切り替わる。
まず確認: 離職票に記載される「離職理由コード」で会社都合か自己都合かが決まります。実態と違う場合はハローワークで異議申し立てが可能です。

① 失業保険(基本手当)

退職後の生活を支える代表的な給付金です。退職後にハローワークで求職の申し込みをすると、再就職までの間の生活費として支給されます。雇用保険に加入していた人なら原則として誰でも対象になります。

もらえる金額

月15〜20万円

前職の月収の50〜80%が目安。月収30万円なら月15〜24万円程度。

もらえる期間

90〜330日

年齢・勤続年数・退職理由によって変動。会社都合は最大330日。

退職理由給付制限受給開始最大日数
自己都合(転職など)1ヶ月約2ヶ月後150日
会社都合(解雇・倒産)なし約1ヶ月後330日

→ 詳しくは 失業保険(雇用保険)完全ガイド受給資格のチェック給付額シミュレーターいつからもらえる?

② 再就職手当(早く再就職すると一括でもらえる)

失業保険の受給中に早く再就職が決まると、残りの給付日数に応じて一括でお金が受け取れます。「早く働き始めると失業保険が損になる」と思われがちですが、その分を埋め合わせる制度です。早く決まるほど受取額が増えます。

もらえる金額

残日数の60〜70%

給付日数の3分の2以上残っていれば70%、3分の1以上なら60%を一括受給。

計算例

約30〜80万円

日額6,000円×残90日×70%=約378,000円。月収が高いほど多くなる。

ポイント: 受給資格決定後、待期満了後に就職することなど条件があります。申請を忘れると受け取れないため、再就職が決まったらすぐにハローワークへ報告しましょう。

→ 詳しくは 再就職手当の完全ガイド

③ 傷病手当金(病気・ケガで働けず退職した場合)

体調不良・メンタル疾患・ケガが原因で働けず退職した場合、健康保険から最長1年6ヶ月間にわたって給付が受けられます。退職後も一定の条件を満たせば継続して受給でき、失業保険より長期間・高額になるケースも多いです。

もらえる金額

月収の約2/3

標準報酬月額の3分の2。月収30万円なら月約20万円。

もらえる期間

最長1年6ヶ月

退職後も継続受給できる場合がある。失業保険との同時受給は不可。

注意: 傷病手当金(働けない人向け)と失業保険(働ける人向け)は同時に受け取れません。働けない間は失業保険の受給期間を延長し、回復後に失業保険へ切り替えるのが基本です。

→ 詳しくは 傷病手当金の完全ガイド

④ 教育訓練給付金(学び直し・資格取得の費用が最大70%戻る)

退職後に再就職へ向けてスクールや資格講座を受講した場合、受講費用の最大70%が給付されます。失業保険を受けながら使えるケースも多く、退職をキャリアの転機にしたい人は必ず確認してください。

一般教育訓練

受講費の20%

上限10万円。TOEICや簿記など幅広い講座が対象。

専門実践教育訓練

受講費の最大70%

上限56万円/年。看護・ITエンジニア・保育士など専門職系。

→ 詳しくは 教育訓練給付金の完全ガイド

⑤ 住民税・国民健康保険・年金の軽減

「もらえるお金」ではありませんが、退職後に重くのしかかる住民税・国民健康保険料・国民年金は申請で大きく減らせます。実質的に数万〜数十万円を取り戻すのと同じ効果があります。

国保の軽減

最大7割軽減

会社都合退職(特定受給資格者・特定理由離職者)は保険料が最大7割軽減。

国民年金の免除

全額〜一部免除

失業を理由に申請すれば保険料の納付が免除・猶予される。

→ 詳しくは 住民税・国保の軽減ガイド健康保険の切り替え国民年金の切り替え

⑥ 退職金・企業年金(DC・iDeCo)

会社に退職金制度がある場合は退職金が支払われます。退職金は「退職所得控除」により税負担が大きく軽くなる優遇があります。また企業型確定拠出年金(DC)やiDeCoに加入していた場合は、次の職場での継続やiDeCoへの移換が必要です(放置すると自動移換で手数料が発生します)。

→ 詳しくは 退職金・確定拠出年金の完全ガイド退職した年の確定申告

⑦ 育児・介護で退職する場合の給付金

出産・育児・家族の介護を理由に離職する場合、まず退職せず「休業給付」を受けられないかを検討するのが得策です。育児休業給付金・介護休業給付金は賃金の最大67%が支給されます。やむを得ず退職する場合も、失業保険の受給期間延長(最大4年)を申請しておきましょう。

→ 詳しくは 育児・介護退職の給付金ガイド

退職後の手続きを進める順番

もらえるお金には申請先も期限もバラバラです。次の順番で動くと取りこぼしを防げます。

STEP 1(退職後すぐ): 健康保険・国民年金の切り替え(14日以内が目安)。会社都合なら国保軽減も同時に申請。
STEP 2(離職票が届いたら): ハローワークで失業保険の求職申し込み。離職理由を必ず確認。
STEP 3(受給中): 教育訓練給付金の活用、再就職が決まれば再就職手当を申請。
STEP 4(翌年): 退職した年の確定申告で払い過ぎた税金を取り戻す。
重要: いずれのお金も「自動的に」もらえるものではなく、期限内に自分で申請して初めて受け取れます。→ 退職後の手続きチェックリスト

退職後にもらえるお金 比較一覧

お金の種類金額目安対象者申請先
失業保険(基本手当)月15〜20万円×90〜330日雇用保険加入者全員ハローワーク
再就職手当残日数×日額×60〜70%給付日数1/3以上残し再就職した人ハローワーク
傷病手当金月収の約2/3×最長1.5年病気・ケガで働けない人健康保険組合
教育訓練給付金受講費の20〜70%対象講座の受講者ハローワーク
住民税・国保軽減年数万〜数十万円低所得・会社都合退職者市区町村
育児・介護給付金賃金の最大67%育児・介護で休業/退職する人ハローワーク
退職金・企業年金会社規定による退職金制度のある会社の社員会社・運営管理機関

よくある質問

退職後にもらえるお金で、一番大きいのはどれですか?
多くの人にとっては失業保険(基本手当)が最大です。会社都合退職なら最大330日分(月15〜20万円×約11ヶ月)が支給され、合計で100万円を超えることもあります。病気・ケガで退職した場合は傷病手当金(最長1年6ヶ月・月収の約2/3)の方が大きくなるケースもあります。
自己都合で退職してももらえるお金はありますか?
あります。自己都合退職でも失業保険は受給できます。2025年4月以降、自己都合の給付制限は原則「1ヶ月」に短縮されました。さらに教育訓練給付金や再就職手当、住民税・国保の軽減なども対象になります。詳しくは自己都合退職のお金のページをご確認ください。
複数のお金を同時に受け取れますか?
一部は同時受給できません。失業保険と傷病手当金は原則どちらか一方です(働ける人=失業保険、働けない人=傷病手当金)。一方、失業保険と教育訓練給付金の併用、失業保険と住民税・国保軽減の併用は可能です。迷う場合はハローワークに相談しましょう。
退職後、いつまでに申請しないともらえなくなりますか?
失業保険の受給期間は「退職の翌日から1年間」で、過ぎると残日数があっても受け取れません。再就職手当は再就職日の翌日から1ヶ月以内、健康保険・年金の切り替えは退職後14日以内が目安です。退職後はできるだけ早く動くことが取りこぼし防止のコツです。
退職後に会社へ申請を知られることはありますか?
失業保険・再就職手当などはハローワークへの申請のため、元の会社には通知されません。傷病手当金も健康保険組合への申請です。受給はすべてあなたの正当な権利ですので、安心して申請してください。
何がもらえるか、まとめて確認する方法はありますか?
退職理由・年齢・加入していた保険などを入力すると、受け取れる給付金の種類と金額の目安をまとめて確認できます。もらエールの無料診断(3分)を使えば、自分のケースで何を申請すべきかが一目で分かります。

退職後にもらえるお金を3分で診断

退職理由や状況を入力するだけで、あなたが受け取れる給付金の種類と金額目安をまとめて診断できます。

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