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退職金・確定拠出年金
完全ガイド

退職時に受け取れるお金を正確に把握。退職金・企業型DC・iDeCoの受け取り方と節税方法を徹底解説。

📋 このページの目次

  1. 退職金とは
  2. 退職金の相場・計算方法
  3. 退職金の税金(退職所得控除)
  4. 確定拠出年金(企業型DC)の扱い
  5. iDeCo(個人型確定拠出年金)の扱い
  6. 退職金関連の確認チェックリスト
  7. よくある質問

退職金とは

退職金とは、従業員が会社を退職する際に会社から支払われる一時金です。法律上の義務はなく、退職金制度があるかどうかは会社ごとに異なります。就業規則や退職金規程で定められています。

退職金の支払い方には、「退職一時金」(一括払い)と「退職年金」(分割払い)の2種類があります。また、近年は退職金制度の代わりに、または併用して「確定拠出年金(DC)」を導入する企業も増えています。

✅ 退職金関連で見落としがちな3点:
① 退職金制度があるかどうか(就業規則・退職金規程で確認)
② 企業型確定拠出年金(DC)への加入有無(給与明細や人事担当者に確認)
③ 個人型iDeCoへの加入有無・残高(iDeCo口座の金融機関に確認)

退職金の相場・計算方法

退職金の金額は会社によって大きく異なりますが、一般的な計算方法は「月給×勤続年数に応じた支給月数」です。

一般的な退職金の計算式

退職金 ≒ 退職時の月給 × 勤続年数別支給月数 × 退職理由による係数

例:月給30万円・勤続10年・自己都合退職の場合
≒ 30万円 × 10ヶ月 × 0.9 = 270万円

勤続年数別の支給月数の目安

勤続年数大企業(目安)中小企業(目安)
3年2〜3ヶ月1〜2ヶ月
5年4〜6ヶ月2〜4ヶ月
10年10〜15ヶ月6〜10ヶ月
20年25〜35ヶ月15〜22ヶ月
30年40〜50ヶ月25〜35ヶ月

退職理由による係数

退職理由係数(目安)
会社都合(解雇・倒産等)1.0〜1.3倍
定年退職1.0倍(基準)
自己都合退職(勤続10年以上)0.8〜0.9倍
自己都合退職(勤続5年未満)0.5〜0.7倍

※勤続年数・退職理由による計算方法は会社ごとに異なります。就業規則・退職金規程で必ず確認してください。

退職金の税金(退職所得控除)

退職金は「退職所得」として所得税・住民税の課税対象になりますが、「退職所得控除」という非常に大きな控除があるため、実際の税負担は少ない場合が多いです。

退職所得控除の計算式

勤続年数退職所得控除額
20年以下40万円 × 勤続年数(最低80万円)
20年超800万円 + 70万円 × (勤続年数 - 20年)

退職所得控除の例

勤続年数退職所得控除額課税対象になる退職金の目安
5年200万円200万円を超える部分の1/2
10年400万円400万円を超える部分の1/2
20年800万円800万円を超える部分の1/2
30年1,500万円1,500万円を超える部分の1/2
💡 手続きのポイント:退職前に「退職所得の受給に関する申告書」を会社に提出することで、源泉徴収で税金が完結します。提出しないと高い税率で源泉徴収されるため、必ず提出しましょう。

確定拠出年金(企業型DC)の扱い

企業型確定拠出年金(企業型DC)は、会社が毎月一定額を積み立て、従業員が自分で運用する年金制度です。退職時には積み立てた資産をどう扱うかを決める必要があります。

転職・退職時の選択肢

選択肢概要期限
転職先のDCに移換転職先の企業型DCに資産をそのまま移す転職後速やかに
iDeCoに移換個人型iDeCoに資産を移して継続運用離職翌日〜6ヶ月以内
国民年金基金連合会に移換(自動移換)手続きを何もしないと自動で移換されるが、手数料がかかり運用もできない6ヶ月経過後に自動
⚠️ 自動移換に注意:退職後6ヶ月以内に手続きをしないと「国民年金基金連合会」に自動移換され、管理手数料が毎月発生するうえ、資産の運用もできなくなります。原則としてiDeCoへの移換手続きを速やかに行いましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)の扱い

iDeCoは個人で掛け金を拠出・運用する私的年金制度です。在職中に加入していた場合、退職後は「加入者」から「運用指図者」に変更手続きが必要です。

退職後のiDeCoの取り扱い

転職先で企業型DCに加入する場合は、iDeCoの掛け金拠出を一時的に停止するか、iDeCo運営管理機関に確認が必要です(企業型DCとiDeCoの掛け金には上限があります)。転職先に企業型DCがない場合は、引き続きiDeCoに拠出できます。

受け取り方と税金

iDeCoの資産は原則として60歳以降に受け取り可能です。一時金で受け取る場合は「退職所得」として退職所得控除が適用され、年金形式で受け取る場合は「公的年金等控除」が適用されます。将来の受け取り方を考慮して、転職先での制度設計を決めましょう。

退職金関連の確認チェックリスト

退職前に確認すべきこと:
□ 退職金制度の有無(就業規則・退職金規程)
□ 退職金の支給額の目安(人事部門に確認)
□ 企業型DC加入の有無・残高
□ iDeCo加入の有無・残高
□ 「退職所得の受給に関する申告書」の提出
□ 退職金の支給時期(最終給与と合わせて?別途?)

退職後に行う手続き:
□ 企業型DCの移換手続き(6ヶ月以内にiDeCo等へ)
□ iDeCoの加入者種別変更(転職先で企業型DC加入の場合)
□ 退職金が未確定の場合は会社への問い合わせ

よくある質問

退職金があるかどうかわかりません。どこで確認しますか?
会社の就業規則または退職金規程で確認できます。入社時に受け取った書類の中にある場合もあります。わからない場合は人事部門または総務部門に直接確認しましょう。
勤続3年未満でも退職金はもらえますか?
退職金制度のある会社でも、勤続年数が一定以下(例:3年未満、5年未満)の場合は支給されない規程になっているケースが多いです。就業規則で最低勤続年数を確認しましょう。
企業型DCとiDeCoを両方持っています。転職後はどうすれば?
転職先に企業型DCがある場合、iDeCoへの掛け金拠出を停止(運用指図者に変更)するか、転職先のDCに合算できる場合があります。転職先に企業型DCがなければ引き続きiDeCoに拠出できます。いずれも金融機関・転職先人事部門に相談することをお勧めします。
退職金を分割(退職年金)でもらうのと一時金ではどちらが得ですか?
一般的に、退職所得控除が適用される一時金の方が税制上有利なケースが多いです。ただし個人の状況(他の収入・資産運用方針等)によっても異なるため、ファイナンシャルプランナーや税理士に相談することをお勧めします。

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